スタンフォードB型大動脈解離の患者ではTEVAR術後に偽腔が拡大し、追加治療が必要になる場合がありますが、そのメカニズムは完全に解明されていません。50歳のStanford B型大動脈解離の患者に対して、TEVAR術前、直後、6か月後に4DFlow MRIを施行しエントリー/リエントリー、偽腔、真腔の流量を計測しています。結果では、リエントリーおよび偽腔内の流量変化は、偽腔内の体積変化に相関していました。4D Flow MRIを行うことで非侵襲的にTAVER術後のスタンフォードB型大動脈解離患者の治療方針に役立つ可能性があります。

Yusuke Takei, Keiichi Itatani, Shohei Miyazaki, Ikuko Shibasaki and Hirotsugu Fukuda, "Four-dimensional flow magnetic resonance imaging analysis before and after thoracic endovascular aortic repair of chronic type B aortic dissection", Interactive CardioVascular and Thoracic Surgery, 28 (2019) 413–420.